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精神的なもの・香港で初めて病院へ行く☆Emotional Trouble in Hong Kong

香港に来てから何度か、急に息が苦しくなったり、動悸が激しくなることがありました。今までそんなことがなかったため、トラウマになってしまい「また来たらどうしよう」と心配する生活を送っていました。息ができないわけではないのですが、うまく空気が吸えない感じがして、もしかしてこのまま死ぬのかなぁと思ったり、不安で胸が押しつぶされそうになりました。


この間、朝9時頃に同じ症状が出て、いつもは15分くらいで収まるところが、その時は収まる気配がありませんでした。大事になって周りに迷惑をかけたら困るので、意を決してマンションのコンシェルジュの人にタクシーを呼んでもらい、病院に行きました。運が悪いことに、タクシーの運転手さんが後ろの車に煽られて、カーチェイスになりました。双方がクラクションを鳴らし続け、窓を開け、中指を立てて怒鳴りあって、並走しながら喧嘩をしています。運転手さんは前を見ずに、相手を威嚇しながら運転していたので、タクシーはくねくねと走行し、ガードレールにかすりました。おかげさまで、ワタクシの息苦しさはどこかへ飛んでいきました。


最寄りの病院が国立の専門病院のため、総合診療医はないので、タクシーの運転手さんは救急外来へ連れて行ってくれました。病院に着いたものの、カーチェイスのおかげ?で息苦しさがなくなった今、どうすればよいのか・・。とりあえず様子を見ようと、待合室に座りました。しばらくすると、また不安な感情が沸き上がってきて、息が苦しくなりました。そこで受付に登録に行きました。「息をするのが難しいんですが」と言うと、すぐに簡単な検査室に通してくれました。その病院ではトリアージシステムを採用していて、そこで脈などを診てもらい、優先番号4という紙をもらいました。トリアージとは、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うシステムのことです。どうやら優先番号は、1から5まであり、1が命に関わる状況のようです。ワタクシは4なので全然大丈夫という感じでしょうか。


それでも、それほど待たずに診察室に呼ばれました。若い男性の先生で、状況を説明するとすぐに理解してくれました。どうやら、「過換気症候群」、または「不安障害」の可能性があるとのことでした。


この症状は20代から40代の女性には、とてもよくあること。通常は、診断を待つ間に症状が治まるくらいの軽度なもの。息苦しさが30分ほど続くというのは、他の人に比べたら短い方なこと。精神的なものであること。鬱の症状かもしれないこと。これからも何度も繰り返し起こるであろうこと。薬は症状を一時的に和らげるだけのものであること。薬が効いても、薬局で自分で買わずに必ず医者に相談すること。私立の心理学専門の病院はたくさんあるので、インターネットで調べれば簡単に見つけられること。セカンドオピニオンを別のお医者さんにも求めると尚よいこと。など長く説明してくださいました。


理解はしましたが、帰ってからインターネットでも調べてみました。


「過換気症候群」とは、
精神的な不安や極度の緊張などによって過呼吸になり、血液がアルカリ性に傾くことにより生じる症状。呼吸性アルカローシスとなり、四肢の痺れ、動悸、目眩等の症状が起こる。


「不安障害」とは、
過剰な反すうや心配、恐怖の特徴を有するいくつかの異なる種類の一般的な精神障害を含んだ総称。(ウィキペディア)


やはり、ここ半年ほどトラウマ状態で心配・緊張して毎日を過ごしていたのがいけないのだと思いました。診察を受けただけで、気持ちはずいぶんと楽になりました。心配性のワタクシには、お医者さんの棒読みのような説明に (こんなのよくあることなんだなァ)、とかえって安心できました。念のため基本的な検査をした上で薬を処方するということで、すぐに、採血・レントゲン・心電図の部屋に通されました。全てサクッと終了し、あとは結果が出るまで2~3時間待つように言われました。


結果、健康!問題なし!なんだかなぁという感じです。ほっとしたけども、一体なにをやっているんだろうという気持ちにもなりました。診察料 (診察&触診、心電図、胸部レントゲン、血液検査、薬代込み) は、990ドル (約15,000円)。高いですが、海外の救急外来で見てもらったらこれくらいしても仕方ないかという気がします。なお、通常の病院だと診てもらうまでに3~4時間待たされるのが普通だそうです。精神安定剤を3日分だけ出してもらい、終わりました。


お医者さんが「この症状は若い女性によくあること」と仰っていました。もう決して若くはないワタクシに、「ヤング・ヤング」とヤングの安売りのように何度も仰ってくださったので、印象に残りました。それを裏付ける記事が、昨日の新聞にありました。

この3年間で1,408件の精神的な問題の電話相談があり、その内の60.8%は25~54歳で主に女性からだそうです。


週末以外、外出もせず、何もしていないのが良くないのでしょうか。不安になってしまうことが悪いとは思いませんが、自分の心をコントロールするのがこんなに難しいのだということに、改めて驚かされました。もし、続くようなら精神内科に行ってカウンセリングを受けたいと思いますが、健康診断の結果が良かったので、それを知ったらなんだか急に元気になり、不安感が減りました。

今回の一件でいろいろと調べて、同じ症状の人がたくさんいるというだけで少し気が楽になりました。個人的なことですが、こんなワタクシの経験が少しでもそんな風に役に立てたらよいなと思い、書きました。役に立つ情報でもなんでもありませんが、お読みいただきありがとうございました。


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ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
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Commented by frog at 2017-03-31 16:12 x
私も何度か似たような症状を経験しましたが、空気汚染の為かも等と考えているうちに無くなっていました。時期も、湿度が高くなりつつある今頃だったような。人口過密でストレスフルな当地なので、外出もウンザリですが、気ままに過ごすのが一番かも。ちなみに、私に比べれば、行動範囲も広くて楽しんでいる感じですが(笑) 
通りすがりに、失礼いたしました。
Commented by ni07050 at 2017-05-06 22:19
> frogさん

2017/03/31に返信しておりましたが、うまく反映されていなかったようなので、以下に再度返信いたします。

コメントいただき、ありがとうございます。

似たようなご経験をされたんですね。怖かったことと思いますが、もう消えたとのことで何よりです。気ままに過ごす、ですね。でも、それがなかなか難しい・・また呼吸困難になったら・・という恐怖に心が支配されている感じです。私も気付かないうちになくなってた、と言える日が早く来てほしいです。特にストレスはないはずなのですが、気付いた時には、鬱気味になっていました。自分でも不思議です。平日は週に1回スーパーに行くくらいなので、週末はここぞとばかりに出歩いて、いろんなものを見るようにしております。同じ経験をされて、回復されている方からコメントをいただけて、勇気づけられました!ありがとございました☺
by ni07050 | 2017-03-30 23:40 | 香港の病院・ヘルスケア | Comments(2)