2018年 02月 23日
ようやく納得!香港地下鉄MTRの駅の色が異なる理由☆The Surprised Reason of MTR Stations' Different Colours
香港は小さく、それほど長距離の路線がないのでいいですが、長く座ると疲れそうです。スペースが区切られているのも良いやら、悪いやら。混雑した車内で小さな子供2人がスペース空き空きで座っているのを見ると「詰めたらもう1人座れそうなのに」と思うこともあります。日本に比べるとつり革も少なめです。さて。香港の電車に乗ると、それぞれの駅に違う色が使われていることに気が付きます。
なんとなく「何か意味があるのかなァ」と気になっていた所、先日、香港の英字新聞「南華早報 (South China Morning Post)」に興味深い記事を発見しました。やはり各駅にはそれぞれテーマカラーがあるようです。
記事によると、1970年代に最初のラインが開通した時にはこのように窓がなく、日の光も届かない地下鉄は暗く見えたそうです。そこで明るい色を使おうとしたのが、駅に色が付いたきっかけでした。最初は白色が採用されたそうです。しかし、地上に出るまで目印がない地下鉄はのプラットフォームはどこも同じに見えました。1970年代当時、香港ではまだ読み書きができない人がたくさんいたため、異なる色分けで駅が分かるようにしたそうです。なお、香港の義務教育システムは1971年以降に始まりました。
そうと分かると、駅に降りて色を確認するのが楽しみになりました。個人的には色も気になるけど、タイルがかわいいなァと思っております。比較的新しい駅は、タイルではないので。
ダイヤモンドヒル駅はなぜか黒です。ブラックダイヤモンド?
ホームから上がって納得しました。黒の背景にダイヤがちりばめられていました。細かいなァ~。色のチョイスは中国語からとっている場合が多いようです。例えば、このような感じです。
彩虹 (Choi Hung) 駅 → 虹色
黄大仙 (Wong Tai Sin) 駅 → 黄色
茘枝角 (Lai Chi Kok) 駅 → 赤ピンク:茘枝 (ライチ) 色
太子 (Prince Edward) 駅 → 紫:英国王室のシンボルカラー
海洋公園 (Ocean Park station) 駅 → 複数の青:海を表現
屁理屈なワタクシは「漢字に色が関係していない場合はどうするんだろ」と思っておりました。するとどうやら周囲の環境から名付けたという駅もあるようです。例えば、
黄埔 (Whampoa) 駅 → 青:水辺に近いから。
何文田 (Ho Man Tin) 駅 → 緑:丘の一部に建てられたから。
「黄埔駅は黄色じゃダメなのかい?」などと野暮なことを言ってはいけません。なお空港エクスプレス線の駅は、どの駅も同じ落ち着いた灰色を使っていますが、その理由は空港をデザインした英国の建築家が、色を使わないことで有名だからだそうです。どの駅も空港と同じ色を使うことにより、すでに空港にいるように感じるという効果もあるそうです。
そんなこんなで、ようやく納得がいったMTRの駅の色が異なる理由でした。
(参考記事) "Why every Hong Kong MTR station is a different colour – the reason may surprise you"
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