2018年 03月 22日
香港の貧困層とコフィン・キュービクル (棺おけ部屋) ☆Coffin Cubicles in Hong Kong
香港の面積は1,106平方キロメートル (東京都の約半分) で、人口は約734万人 (2016年)、人口密度は世界第3位の6,700人/ km2です。なんとなくそういう情報も知ってはいましたが、実際に高層住宅を目の当たりにして、ようやく実感しました。そして社会問題になっているのが不動産価格の高騰です。経済・金融情報の配信を手がけるアメリカの大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」によると「香港の住宅価格は、持続不可能な非合理的な水準」にあるとし、国際通貨基金 (IMF) は香港の住宅セクターを「好景気かつ過大評価」と分析、香港の林鄭月娥 (キャリー・ラム) 行政長官は「当局による抑制策が機能していない」と指摘するという、なんだか異常な事態になっています。
参考:外務省 香港基礎データ, PopulationPyramid.net, Bloomberg
それをみて、去年「ナショナル・ジオグラフィック」で特集が組まれた記事を思い出しました。世界でもトップクラスの不動産価格水準のせいで、棺桶サイズの部屋で生活している人がたくさんいるという記事でした。
(ナショナル・ジオグラフィックより)
約1畳に1人が住んでいる感じです。こんなに狭くても家賃は3万円ほどするそうです。ワタクシが住んでいるのは田舎なので、このような状況ではないと思うのですが、家賃の高い市街地では多くの人が、アパートの部屋を木の板などでさらに分割した小部屋で暮らしているそうです。これを読んでから繁華街に行く時はいつもビルの窓などを見ながら「あの中ではこういう生活をしている人がいるかもしれないんだ」と思い出しています。
(ナショナル・ジオグラフィックより)
この記事の方たちは自分たちの写真が支援のきっかけになることを願って、取材をOKしたそうです。何もできない無力のワタクシですが、せめてこのことについて書くことで、少しでも多くの方の目に触れて、支援のきっかけになればよいなと思いました。最後にナショナル・ジオグラフィックの当該記事へのリンクを張ります。見る方によっては気分を害される写真もあるかと存じますので、ご注意ください。
以前、香港の住宅環境について書いたことがありました。ご興味がおありの方は併せてお読みください。
今回の内容とは関係ないかもしれませんが、このような形で地域に貢献できることもあります。
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ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.