香港の救急車は無料なのか、有料なのか問題☆How Much is Hong Kong Ambulance Service?

我が家のある地域はいわゆるニュータウンのため、新しいマンション、学校、ショッピングモールが毎月のようにオープンしています。そのせいか場所の把握ができていない救急車や消防車、パトカーが、よく迷っています。サイレンを鳴らしながら交差点を何周もしている様子を見て「早く着いてあげて~!」といつも陰ながら応援しておりました。


f0371533_12072599.jpg



3か月ほど前、その救急車で運ばれる機会があり、心配していたことが現実になりました。近所に新しくできたモール内のクリニックを受診した際に「心拍数が高すぎて危険なので、ここじゃなく大きい病院に」と救急車が呼ばれたのですが、待てど暮らせど、救急車が到着しないのです。周りが緊迫している中、やっと隊員さん (だけ、車なし) が走って来ました。原因は、モールの消防用の入り口がまだ定まっていなかったためでした。隊員さんがモール担当者に「本当に命にかかわる症状だったら間に合っていない、どうするんだ」と怒っていました。その後もしばらく「この出口は救急車が入ってこれないから」「あそこもだめ」ということで、隊員の方々、モール担当者、担架に乗せられたワタクシは、モール内を行ったり来たり。担架の上で注目されて恥ずかしがっているワタクシの様子に気付き、隊員さんが顔にもオレンジ色の毛布をかけてくれました。が、そのせいで、さらにざわつく人々。「ご臨終じゃないです・・」と心で思いながらも、もう黙ってそのままにしておきました。


f0371533_12073197.jpg



そうこうしている (かなり長い) 間に心拍数もおさまった気がしたので「もうタクシーで行きます」と言ったところ、隊員さんは「クリニックの要請で来てるし、救急車は他にもたくさんあるから大丈夫だよ」と優しく言ってくれました。その時、素朴な疑問「香港の救急車は無料なのか、有料なのか」問題も解決しました。答えは無料でした。しかし、そのために緊急じゃなくても救急車を呼ぶ人がいて、問題になっているそうです。


f0371533_23133648.jpg



もそも香港の医療システムは日本とは異なります。具合が悪くなったら、症状がどうであれ近所のクリニックに行きます。例えば日本だと「風邪っぽい」→内科、「耳が痛い」→耳鼻科、「目が赤い」→眼科、「咳がひどい」→呼吸器内科ですが、香港ではとりあえず、GP (General Practitioner) と呼ばれるかかりつけのお医者さんで診療してもらいます。通常はそこでお薬をもらって終わりですが、必要に応じて、専門医の紹介をされることもあります。自分で何科に行けば良いか分かっているワタクシには、遠回りで非常に歯がゆいシステムです。オットは腹痛で2回もGPにかかり、疲れだの、胃もたれだの言われ、専門医を紹介してもらえずに胃薬だけ処方されましたが、その後、出先で激痛になり、その場で緊急入院になりました。結局、手術が必要な病気でしたので、ワタクシはGPをほぼ信用しておりません。ちなみにこちらは、お世話になった公立病院の料金です。


こちらは、滞在ビザ (IDカード) 保有者の急症室利用の料金↓
f0371533_15360139.jpg



公立病院の医療費は一律のようで、滞在ビザ (IDカード) 保有者の場合、今回のような急症室利用だと1回の診察で150ドル (約2,050円) で済みます。IDカードがない旅行者などは、1回の診察で1,230ドル (約16,900円) とだいぶ値段が跳ね上がります。のんきにGPに行っている場合じゃない時は、このように大きな病院の急症室に直接行くこともできますが、1-2時間は軽く待たされます。しかし救急車なら到着後、無料な上に、待たずにすぐ診察してもらえました。だからこそ余計に救急車が不正に使われてしまうのかもしれません。


こちらは、IDカードなしの急症室利用の料金↓
f0371533_15374661.jpg



普通科の門診は、IDカードありで50ドル (約700円)、なしだと445ドル (約6,200円) です。詳細はこちらからご覧いただけます。今月18日から医療費が値上がりするようです。

ちなみに救急車を呼ぶときは "999" です。火事 (消防) や事件 (警察) と同じなので、覚えやすいです。びっくりすることに、日本人専用 (Japanese Tourist Hotline) の電話番号 "2529-0000" まであります。初めて知った時は感動しました。日本語ホットラインがつながらない時は、999番か日本総領事館へ連絡するのがよいそうです。救急車で運ばれる時は、最寄りの公立病院に行きます。個人的には、救急隊員の方たちも、公立病院のスタッフの方たちも対応はプロフェッショナルで、医療技術も優れていると思いました。

心拍数の件は、例の不安症の発作のせいでした。病院に入院し、半日ずっと心拍をモニターされ、尿検査、血液検査などもしましたが、やはり問題なしでした。確かに発作の時はいつも心臓がかなりバクバクしていましたが、タイムリーには病院に行っていなかったため、心拍数が危険だったとは知りませんでした。だからと言って、どうしようもないのがこの病気。健康診断も問題なく、普段は健康そのものなのに、とっさに不安になり、救急車を呼ばれるほどの体調不良に陥ります。健康ってなんなんでしょうか?


f0371533_11584538.jpg



先日「香港医学博物館」に行った時に、「健康とは何か?」という興味深い展示を見ました。


健康とは「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」だそうです。WHOによると世界で3億人もの人が、香港では調査に参加した16歳-75歳の人達の13.3%がメンタル・ヘルス問題を抱えていたそうです。下の表は、不安障害と鬱の人の割合を示したものです。


f0371533_11585289.jpg



日本よりイギリス、アメリカの方が患者さんが多いことがちょっと意外でした。また自然豊かなでのんびりした印象のオーストラリアに患者さんが多いことにもびっくりしました。昨日のNHKでも、先日、有名ブランドバックの元デザイナーさんが鬱による自殺で亡くなったことを受けて、メンタルヘルスについて紹介していました。2015年の出生時平均余命ランキングでは、香港が84歳で世界第1位、次に日本の83歳、オーストラリアの82歳と続きます。


f0371533_11585786.jpg


救急車と言えば、香港での緊急車両に対する人々の態度によく憤慨しております。サイレンを鳴らしている救急車をどうしてさっと通してあげないのか、と。そういう時は、路肩に寄せて止まると香港の教習所では習わないのでしょうか。日本だったら、すぐに路肩に止めて道を譲るのになァ。

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
Commented at 2018-06-11 09:19
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ni07050 at 2018-06-17 19:55
> 鍵付きでコメントくださった方へ
まさに健康第一ですよね。以前より少しずつですが、良くなっているとは思うのですが・・早く完治したいです。
by ni07050 | 2018-06-10 14:11 | 日常生活 | Comments(2)