2019年 08月 24日
快適の新タイプ!でもいまだ謎の多い香港ミニバス☆New Generation of Mini Buses in Hong Kong
さて。香港生活とは切っても切り離せない公共交通。香港には大きく分けて、電車/地下鉄、フェリー、トラム、バスと、4種類の公共交通手段があります。その中でもバスは、山が多い香港ではなくてはならない存在です。バスには二階建て (一階建てもありますが稀) と、公共小型巴士 (ミニバス) の2種類があります。このミニバス、ガイジンの我々とっては市民の足とは思えない程、難易度が高く、謎だらけの公共交通なのです。
(Wikipedia Light Bus より最新モデルの19席シート)
まずはミニバスの説明をば。ミニバスは16人、または19人乗りの小型バスです。車体が緑のものと赤のものがあります。運行台数は制限されていて、最高時では4,350台 (内、赤バスが1,057台/2018年時点) が走っているそうです。19人乗りのバスは最近登場したもので、以前のものと比べ、車内がはるかに機能的で洗練されたデザインになりました。
古いものはこんな感じになっています。今でも現役で走っていますが、シートよれよれ、エアコンなしが多いです。
緑色のミニバスは特定の路線を一律料金で運行します。オクトパスカード、もしくは現金で支払いますが、日本のバスのように両替機はなく、お釣りも出ないので「釣りはいらねぇ、とっときな」という爽やかなナイスガイでない限り、きっちりと金額を用意しておく必要があります。
さて。このミニバスの何が新しくなったかと言うと、まずはこの輝かしい降車ボタンさまです。今までは降車前に「次、降ります」と自己申告しなければならなかったミニバスですが、新バスではボタンを押すだけでよくなりました。広東語で「降ります」くらい言えるでしょと思いますが、実際の車内は運転が荒く、結構揺れる上に、車体がガタガタとうるさく、①大きな声で言わないと聞こえない、②きちんと伝わったのか不安 ③運転手さん怖い ④どのくらい前に言ったらいいのかタイミングがつかめない ➄聞き返された日には、もはや「降ります」と言ったのは私ではありませんのフリで、次の人が降りる場所まで大人しく乗り続ける、といった状況に陥ります。
一粒でこの効き目、一押しでこの効き目
無視されるより聞き返される方がいいと思うかもしれませんが、なんと聞かれているのか、むしろ怒られているのか、分からないことの恐怖。運転手さんがほぼ100% ぶっきらぼうなので、こちらもつい「ねえ、なんか怒ってる?楽に行こうよ」と言いたくなります。それはさておき。ここからは、在住者 (ワタクシだけ?) でもいまだ不可思議なミニバスのお話を。
謎・其の一: 降りる場所が決まっていない?
公式の情報によると、赤色のミニバスは、決まった路線を運行しているわけではなく (どーゆーことですか??)、乗客は好きな場所で乗り降りすることができます。自由さは欲しいけど、あまり自由なのもどーしていいか分からないワタクシのような人間には有難いような、有難くないような。実際、古いタイプのバスで何回か降車ボタンを見たこともありますが、押してもうんともすんとも言わない代物で、結局ジブンで「降ります」と言わなければ永遠に降りられないやつでした。ちなみに緑バスと異なり、赤バスは運賃は降りるときに払い、両替もしてもらえるというフレキシブルさ。乗り合いタクシーみたいな感じなのかなァと思っております。
謎・其の二: 料金システムがどうなっているのか分からない
以前、書いたミニバスにお得に乗る方法。近距離の場合、料金表示モニターの下の丸いボタンを押すと、運賃が割引されるものです。一律料金制だけど、乗車距離が短いんです・・という場合の救済措置みたいなものですが、どのような条件の時に料金が下がるのか分かりません。運試しで押すこともありますが、なんとなく運転手さんに正規料金を払えこら~と怒られないか緊張してしまいます。何ストップくらいまでが近距離なんでしょうか。
謎・其の三: シートベルト着用?
ミニバスに乗車の際は、シートベルトの着用が法律で義務付けられているらしいので、乗る時はいつもシートベルトを締めるのですが、他にやっている人を見たことがありません。それにシートベルトが壊れていたり、そもそもなかったりすることもあります。どうすればいいですか。運転が荒く、事故も多い印象のミニバスなので、常に速度表示をガン見し、シートベルトは言われなくても自ら締めるのですが、車内に装着音がカチッと響く時はちょっと照れながら締めています (誰も気にしちゃいない)。
謎・其の四: 英語は通じる?
英語が公用語のひとつなので英語表記はよく見かけますが、実際のところ、あまり英語は通じません。ミニバスでいわゆる本物のガイジン (欧米系) さんを見かけた時があり、なんとなく安心した同じくガイジン (アジア系) のワタクシでしたが、その方は広東語で「次降ります」と言っていて、尊敬の念が湧きました。英語で言ってる人を見たことがないので、もし英語で言うとしても何て言えばいいんでしょうか。「Stop!」じゃ失礼だしな・・いつも終点か、他にも人が降りるような大きな停留所でしか降りない人任せのワタクシには、そこのところがいまだ謎です。
清潔さ、快適さに欠ける、席数が限られる、違う道を通る時があるので土地を熟知していないと難しい、など様々な理由で敬遠しがちなミニバス。でも、降車ボタンや空気清浄機まで付けられたら、もう乗らない理由はないなァと思いました。
優先席もできて、どんな乗客にも優しくなったミニバス。謎だらけですが、これからはもっと積極的に使いたいなと思いました。
< 運輸署- 小巴 >
💻 https://www.td.gov.hk/en/transport_in_hong_kong/public_transport/minibuses/index.html
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