カテゴリ:歴史的建築物( 59 )

「梅夫人婦女會主樓 (ヘレナ・メイ)」に行きました。中環のピークトラムの乗り場をさらに坂を上がった場所にある白い洋館です。会員制クラブなので普段は入れないのですが、お友達がこちらの会員でディナーに招待してくれました。現在は男性もアソシエイツ会員として利用することができます。


f0371533_00485371.jpg



建物自体は道路やピークトラムの線路の真横なので静かとはいいがたいですが、中に入ると静かで優雅な空間が広がっています。建物内には宿泊施設も入っていて、こちらは一般の方でも利用できるようです。ヘレナ・メイはNPO団体なので、文化遺産の宿泊施設ですが、比較的リーズナブルな料金で泊まることができます。スタジオ・タイプもあり、住むことも可能です。


f0371533_00495616.jpg



この建築物が建てられたのは1914年で、当時の長官の奥さまだったヘレナ・メイさんが、イギリスから遠く離れた、環境の全く異なる香港へ1人で来た女性のために1916年に始めた福祉促進のクラブでした。現在も同じ場所で、同じような目的のために使われています。


f0371533_00522802.jpg



ヘレナ・メイさんは当時、Y.W.C.A のプレジデントも務め、4人の娘を持つお母さんでした。香港に女性向けの施設が不足していることを大変気にされて、クラブを創設したそうです。


f0371533_00514493.jpg



中は白を基調にしたクラシックなエドワード調で、上品な雰囲気でした。海外で慣れない環境で暮らしている女性たち、まさにワタクシのためにあるような場所じゃない、と勘違いしてしまいましたが、多分そういうことではないのだと思います。


f0371533_00541746.jpg



2016年に100周年を迎え、月に一度、一般公開もしています。今年の残りのツアー (広東語・英語) は、9月29日、10月27日、11月24日、12月15日の午前10時から約2時間で、1か月前の予約が必要です。ドレスコードはスマート・カジュアルで、キャミソールや運動靴、ビーチサンダル等はダメです。


f0371533_00542613.jpg



お食事の後に、図書館、読書室、ダイニングルーム、ラウンジ、ガーデンなどを見学させてもらいました。外からでは分かりませんでしたが、奥に深いU型の建物でした。第二次世界大戦時には日本軍によって使われていたという歴史もあります。


f0371533_00543589.jpg



お隣にはブルーが特徴的な教会もあります。お向かいはボタニカル・ガーデンです。友人に「なんで会員になったの?」と野暮な質問をしたら「他にはない静かな環境だから。ここのラウンジでゆっくりすると、人生はこういうものだと思える」という洗練されたお答えが返ってきて、素晴らしいなァと思いました。ワタクシは家でテレビを見ながら、お茶を飲んでのんびりしている時が至福の時です。そのような人間を誘ってくれて、誠にありがとうございました。


f0371533_00544374.jpg


< The Helena May >
🏢 35 Garden Road, Central
💻 www.helenamay.com/
💻 http://www.amo.gov.hk/en/monuments_49.php

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-07-30 15:38 | 歴史的建築物 | Comments(2)

大澳のヘリテージホテルに行きました。歷史建築級別で二級歷史建築に登録されている建物です。ニューテリトリーの中では最も早期に建てられた警察署の1つだそうです。


大澳文物酒店 Tai O Heritage Hotel

f0371533_18095277.jpg



海賊や密輸入を取り締まり、英の法律および法令の存在を植民地全土に知らしめるため、香港の西端に位置するこの地に1902年に大澳警察署 (舊大澳警署) として建設されたそうです。知らしめるという割には、場所がやや田舎すぎる気がします。ここは静かな漁村です。


f0371533_18095801.jpg



ホテルは大澳の端っこ、桟橋の隣の小高い丘にあります。当初、6~7名の警察官が駐在していましたが、1983年までに180名までに増えたそうです。しかし、この漁村の犯罪率の低さから、これほどの数の警察官駐在を正当化することが難しくなり、1996年には警察署は交番に格下げされました。大変良いことです。


f0371533_18102767.jpg



本館と別館の2棟が1階の廊下でつながっています。中国式のパン・アンド・ロール瓦屋根、軒、アーチ型のベランダを備えた本館はイタリア式住居の外観をしています。こんな素敵な刑務所、ありますか?


f0371533_18100452.jpg



本館は2階建てで、チャージルーム1室、2つの独房、個別の寝室、バスルーム、倉庫がありました。別館は1960年代に増築されたものです、キッチン、ダイニングルーム、倉庫、バスルーム、通訳者用の部屋、使用人の宿泊部屋が備えられていたそうです。


f0371533_18101980.jpg



建物は改築後、2012年にタイオーヘリテージホテルとして生まれ変わりました。緑が差しこむお部屋はオーシャンビューです。


f0371533_18104376.jpg



ホテルと言えども表に面しているので、お部屋は外から丸見えです。最上階には宿泊者以外でも利用可能なレストランがあります。漁村なのできれいなお手洗いがあまりないのか、レストランのお手洗いには列ができていました。


f0371533_18105098.jpg



周辺の大砲、サーチライト、監視塔などももすべて復元されていました。ちょっとした博物館みたいです。


f0371533_18103489.jpg



宿泊料金はこんな感じのようです。泊まってみたい気もするけど、なかなかするなァ。


f0371533_18101108.jpg


参考資料

< 大澳文物酒店 Heritage Hotel >
🏢 大嶼山大澳石仔埗街
📞 2985-8383
💻 www.taioheritagehotel.com

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-07-17 21:51 | 歴史的建築物 | Comments(0)

荃灣にある「三棟屋村」に行きました。1987年に全面修復がなされ、一般公開されている歴史建築物です。緑に囲まれた小高い場所にあるので、ちょっと隠れ家っぽいです。


f0371533_17462773.jpg



1786年に中国の廣東地方から香港に移住してきた客家の陳一族によって建てられたそうです。村は石壁に囲まれています。


f0371533_18310947.jpg



1981に国の法定古跡に登録されました。


f0371533_13094345.jpg



中に入るとたくさんの壁で仕切られています。まっすぐ行った奥には、正廳 (メインホール) があり、陳一族の先祖の神位が正面に向かって置かれていました。


f0371533_19184708.jpg



こんな感じで、全てのお部屋が細い通路でつながっています。廊下は半屋外です。迷路みたいでちょっと楽しいです。


f0371533_17464555.jpg



全体的な地図はこんな感じです。もともとは中央の三棟からできた村でしたが、その後、後から来た人達によって、その両脇と後ろにも建物が建てられました。


f0371533_17465271.jpg



両脇それぞれ4つの建物は独立した居住室になっていて、当時の家具や、手芸品、農具や客家の人たちの日用品などが展示されています。奥の建物では客家の人たちの生活ドキュメンタリーが放送されていて、とても興味深かったです。


f0371533_17475383.jpg



香港あるあるで、元の状態が想像しがたいほど新しく修復されているので、200年の歴史はあまり感じられませんが、博物館としてみるのは楽しいです。ちょっとしたお宅訪問みたいな気分になります。


f0371533_17480296.jpg



今回こちらに伺ったメインの目的は、現在開催中の「口傳心授系列 II:香港非物質文化遺產代表作名錄 」です。非物質文化遺產とは、香港の伝統的行事や、後世に伝えていきたい文化などのことです。このプロジェクトは政府によって2014年から始まりました。


f0371533_17474606.jpg



2017年には文化的価値の高く、かつ早急に保存を検討していかなければ20項目のリストが作成されました。例えば、香港スタイルのチャイナドレスの縫製方法などです。ちょっと前までは通勤にもチャイナドレスが普通に使われていたことを示す写真もありました。なんかカッコイイです。


f0371533_17471282.jpg



伝統的なお祭りや、結婚式の赤いドレスなどは分かりやすい例ですが、大衆文化の代表・茶餐廳や、工事現場の竹の足場などもリストに入っています。


f0371533_17472153.jpg



確かに意識していかなければ、知らないうちに消えてなくなっているものかもしれないなァと思いました。


f0371533_17473345.jpg



香港スタイルミルクティーのつくり方だってリストに入っています。


f0371533_17474026.jpg



常設の展示には、荃灣エリアの開発の様子などが展示されています。


f0371533_17480868.jpg



1970年代の三棟屋です。現在あるものは、1970年代に荃灣に電車を通すために移築されたものだそうです。


f0371533_17481597.jpg



元の三棟屋に住んでいた住民は、政府の用意した新しい集落 (写真右) へ引っ越しました。


f0371533_17482622.jpg



三棟屋の裏手には中華風庭園があります。静かでいい公園でした。


f0371533_17483972.jpg


観光局のウェブページはこちらからご覧いただけます(中国語)。

< 三棟屋博物館 Sam Tung Uk Village Museum >
🏢 荃灣古屋裡2號
👣 荃灣駅E出口から徒歩約5~10分
📞 2411-2001
🕐 10:00-18:00/火曜休館 (祝日は除く)、旧正月2日休館
💰 無料
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/monuments_10.php

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-07-09 14:53 | 歴史的建築物 | Comments(4)

「太平山醫學史蹟徑」というトレイルを歩きました。昨日からの続きです。



ホスピタルロードを10分くらい行くと、左手に「キング・ショージ5世記念公園」が見えてきます。


f0371533_18005331.jpg



こちらも公園のプレートが木に埋もれていました。あと数年後に来たら完全に見えなくなっていそうです。


⑪ 英皇佐治五世記念公園 King George V Memorial Park

f0371533_18011774.jpg



なんか似てるなァと昔の写真を引っ張り出してきました。6年前にタイのアユタヤ遺跡で撮影したものです。


f0371533_18493687.jpg



話は戻って。こちらの公園は国家醫局の分館と院長の宿舎があった跡につくられました。


國家醫院院長宿舍、醫生宿舍 Residence of the Superintendent of Government Civil Hospital, and Doctors’ Quarters

f0371533_18013250.jpg

🏢 西營盤高街與東邊街交界
💻 http://cache.org.hk/blog/syp_medical_doctors_quarters/


公園からとても立派な建物が見えました。歴史あるホテルのような、クラシックな大劇場みたいな、壮大な雰囲気です。石を積み立てているからか、重厚感もあります。


f0371533_19091302.jpg



「西營盤社區綜合大樓 (Sai Ying Pun Community Complex)」というコミュニティ・センターでした。初期の頃のバロック建築で、法定古蹟・一級歷史建築物です。香港では見かけない珍しいタイプの建物だと思います。


⑬ 國家醫院護士宿舍 Sisters’ Quarters of Civil Hospital

f0371533_19092093.jpg

🏢 西營盤高街2號
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/trails_west1.php?tid=20


1892年に国家医院外籍護士宿舍として建てられた後、1939年には女性の精神病院の病棟に、1961年からは外来診療のクリニックになりました。その後、1971年からしばらく使われなくなり、1998年に西營盤コミュニティ・センターを建てる計画ができたそうです。


f0371533_19094108.jpg



しかし、こんな立派な建物を約30年も放置していたなんて、もったいないなァと思いました。


f0371533_19093335.jpg



優美なアーチが特徴的な美しい建物です。ウェディングドレスを着たモデルさんが撮影をしていたのも納得です。でも地元の人からは、その歴史から「高街鬼屋」というお化け屋敷として怖がられてもいるそうです。確かにちょっとそんな雰囲気はあります。


f0371533_19095295.jpg



ここ一帯は元・精神病院群として知られてます。お隣は香港二級歷史建築の「東邊街美沙酮診所」というクリニックです。


⑫瘋人院 Old Lunatic Asylum

f0371533_19100089.jpg

🏢 東邊街45號
🕐 立ち入り不可
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/trails_west1.php?tid=19


以前は華人精神病院でしたが、現在は薬物治療のクリニックとなっています。


f0371533_19100716.jpg



⑭番は場所がやや離れていたので行きませんでした。


⑭ 雅麗氏何妙齡那打素醫院 Alice Ho Miu Ling Nethersole Hospital

f0371533_19125347.jpg

🏢 西營盤般咸道及卑利士道交界
💻 http://cache.org.hk/blog/syp_medical_nethersole/


地図を見ながらしばらく歩き、西營盤の駅の方にやってきました。こちらは西区のコミュニティ・センターで、元「贊育醫院 (Old Tsan Yuk Hospital)」というマタニティ・クリニックでした。


⑯ 西區社區中心 Western District Community Centre

f0371533_19131399.jpg

🏢 西邊街36號A
🕐 8:30-22:00
📞 2852-3497
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/trails_west1.php?tid=16


1922年に建てられた香港歷史建築一級の建物です。その頃になると、中華系の人々の西洋医療に対する信頼もできてきたそうで、こちらのクリニックでは西洋医学に基づいた診療がなされていたそうです。


f0371533_19153655.jpg



1926年から数年は、香港大学の実習教育の医院として使われました。1934年からは政府の管理下に置かれ、1973年に現在のコミュニティ・センターになりました。


f0371533_19132744.jpg



何とも言えない青色が味わいのある螺旋階段です。香港歷史建築二級の素敵なレンガ造りの建物でした。


f0371533_19134158.jpg



その裏には文化古蹟資源中心があります。元は賛育産科醫院の分館でした。


⑮ 西約公立方便醫局 (Old Western Public Dispensary)

f0371533_19151659.jpg

🏢 西営盤西辺街36号A後座
🕐 10:00-18:00 (火~土曜)/日, 月曜, 祝日は休館
📞 2291-0238
💻 http://cache.org.hk/blog/syp_medical_cache/


医学の歴史を巡るコースだけあって、見事なまでに病院やクリニックだらけでした。写真を撮ったり、説明を読んだりと、ゆっくり歩いて、全部で3時間くらいのトレイルでした。最後はちょっとした隠れアイテム的な、レトロなポストで締めくくります。住んでいなければ、なかなか歩くこともない香港の歴史トレイル、とても良かったです。


f0371533_17272015.jpg



歩き疲れたらこちらのカフェで一服~。

< 太平山醫學史蹟徑 The Tai Pin Shan Medical Heritage Trail >
💻 http://www.hkmms.org.hk/TPS/

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-06-15 18:38 | 歴史的建築物 | Comments(2)

ブリッジストリートにあるアメリカ風の建物があります。香港にはヨーロッパ風の建物はたくさんあるのですが、こんな雰囲気のデザインはちょっと珍しいので、気になっていました。この間、ポゼッション・ポイントからオールドタウン散策をしている際に寄ってみたら「香港中華YMCA」の建物でした。


f0371533_18085901.jpg



入り口にはYMCAのマークもあります。YMCAと言えば、西城秀樹さんの思い出の曲「ヤングマン」です。秀樹世代じゃなくても知ってるあの振付や、「若いうちはやりたいこと、なんでもできるの~さ~」。63歳なんて若いです。まだまだやりたいことできたのに、若すぎます。追悼番組を見てて、悲しくなりました。


Chinese YMCA of Hong Kong 香港中華基督教青年會必列者士街會所

f0371533_18090546.jpg



この建物は1918年に竣工されました。6階建てで、シカゴ派の建築様式と中国式の屋根瓦を持っています。植民地時代、このあたりの建築としては極めて贅沢なものだったようです。2009年に国の1級歴史建築として登録されました。100年の歴史です。


f0371533_18091151.jpg



中に入ることもできます。


f0371533_18092048.jpg



このパイプもなんだかアメリカっぽいです。何も知らなかったら「古い、剥げてる」で終わるところですが、国の1級歴史建築物だと分かると、「あのメーター、なんかクラシックなデザインで、意外にかわいいなァ」などと言い出します (←ステータスに弱い人)。


f0371533_18092605.jpg



現在こちらは10代のためのYMCAセンターとして利用されています。


f0371533_18093536.jpg



回転する窓~!レトロです。外は洋風だけど、窓枠は中華風な感じです。


f0371533_18094159.jpg



食堂の文字やドアも雰囲気があります。この良さが分かるのは大人の証拠です (←1級歴史建築物だと知った途端コレ)。


f0371533_18094696.jpg



窓を1個1個違うデザインにしているのが、すごいなァと思いました。なみなみ線が可愛いです。香港の高層団地の窓枠は牢屋みたいで、息苦しい感じですが、昔の窓枠は凝っていたんだなァと思います。


f0371533_18095465.jpg



西洋と中国の建築様式が一体となったこのブリッジストリート・センターは、屋内競技場やプール、ホールやフィットネスセンター、レストラン、ホステルなども備えています。この日はピアノレッスンの様子が聞こえてきました。地下のプールはこの時はまだ開いていませんでした。


f0371533_18394459.jpg



ポゼッション・ポイントからオールドタウンを散策すると、香港の隠れざる歴史にたくさん触れることができるので、おすすめです。

< YMCA 香港中華基督教青年會必列者士街會所 >
🏢 上環必列者士街51號1樓/1/F, 51 Bridges Street, Sheung Wan
📞 2540-0526
🕐 10:00-21:30 (平日、土)/10:00-18:00 (日、祝日)
💰 無料
💻 http://bsc.ymca.org.hk/en

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-06-08 22:17 | 歴史的建築物 | Comments(2)

先日、香港の歴史が始まった場所と言われる一帯「舊城中環 (オールドタウン)」を歩いていた時に、雰囲気のある建物を発見し「なんだろう」とそばに寄ってみました。走っているタクシーがもし黄色だったら、もうニューヨークの金融街みたいです。ま、ニューヨークには行ったことはないですけども。イメージです、イメージ。


f0371533_15445575.jpg



その時の様子はこちらからご覧いただけます。



で、ですね、そばに行ってみたら、歴史的建築物の標識がありました。「舊中區警署」つまり、元中央警察署だった場所のようです。


f0371533_15451402.jpg



工事中でしたが、外から見学することはできました。「バルコニーのつくりが変わっているなァ」と思い、帰ってから調べてみると、数年に渡ったリノベーション工事がもうすぐ終わり、「大館」という施設として新しく生まれ変わった姿を、約1週間後から一般公開するとのこと。なんとタイムリー!入場制限がかかっていたため、すぐにオンラインで予約しました。


f0371533_15450892.jpg



そして、ついに昨日行ってまいりました。中環 (セントラル) のミッドレベル・エスカレーターが「大館」の 'Footbridge Gate' に直接つながっています。中に入ると、狭い路地にお店がひしめき合っているセントラルとは思えない程、贅沢なスペースが広がっていました。


f0371533_15452540.jpg



まず目に飛び込んできたのは、1919年に建てられた元警察本部です。こちらの建物は、国の法定古蹟に指定されています。退職された方のお話では、ここで昇級の面接があったり、ランクが上の方との会議があったりと、かなり緊張する場所だったそうです。面接を待っている間、制服にしわが入るのを防ぐため、座らずにいた人もいたというそんな場所も、今ではこんな話題のスポットに大変身です。


總部大樓 The Headquarters Block

f0371533_15455165.jpg



手前の広場は「檢閱廣場」、別名「大地」とも呼ばれ、パレードや劇、また駐車場としても使われていた場所です。1860年代には、写真にあるように練習場としても使われていました。


檢閱廣場 The Parade Ground

f0371533_16364570.jpg



「總部大樓」の地上階にはレストランやカフェ、お店が入っています。地下には香港警察に関する展示もあり、警察官になるために必要な条件 (視力、足の速さ、握力、ジャンプ力、年齢など) の資料があり、面白かったです。


f0371533_16575085.jpg



例えば、1952年に出された求人には「巡査部長 : 電話オペレーター、独身、良視力、21-30歳まで、160センチ以上の女性求ム」とありました。電話オペレーターで、なぜそんな条件なのか意味不明です (←全部当てはまらないからって、文句を言っているわけではありません)。その他、当時の街並みや生活を再現したフロアなどもありました。


f0371533_16425847.jpg



興味深かったのは、香港が早い時期から多民族の警官を採用していたことです。こちらは植民地都市の治安を維持する警察官を務めたシーク教徒たちの祈禱室です。宗教や習慣を尊重した上で一緒に仕事をしていたところは、さすが国際都市だなァと感心しました。


锡克教警員祈禱室 The Sikh Police Prayer Room

f0371533_16443524.jpg



いろいろと見学した後、「總部大樓」の外に出て、今度はそのお向かいの警察官の宿舎に向かいます。夜はプロジェクション・マッピングがきれいでした。ライトアップが美しいので、日中と夜の両方を楽しめるよう、夕方くらいに行くのがおすすめです。一部の展示やお店は早いところで午後6時に閉まっていたので、それらを見逃さないよう午後5時くらいに行くのがベストだと思います。


營房大樓 Barracks Block

f0371533_17131122.jpg



お店がたくさん入っていて、ちょっとPMQみたいな感じです。1864年に建てられた建物とは思えないくらいイマドキな感じです。


f0371533_17141002.jpg



香港はリノベーションすると、あまり古い面影を残さず、一気にモダン化してしまう印象ですが、看板などは当時のまま残っていて、良い感じでした。こちらは山頂警員の更衣室です、うふふ。


f0371533_17144086.jpg



階段がたくさんあります。でも古い建物なので、通路は広く歩きやすかったです。エレベータもあります。こんな素敵な階段があるなんて、警察本部とか宿舎というより、まるでホテルです。


f0371533_18211248.jpg



兎にも角にもかな~り広い場所なので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。


f0371533_18233944.jpg



ビルは一部つながっているので「營房大樓」の中を抜けて、お次は牢屋セクションに参ります。「大館」の建築群は1995年に登録された3つの法定古蹟を含むのですが、その1つがこの「域多利監獄 (ビクトリア監獄)」です。


f0371533_18244076.jpg



全部で16ものビルから成っている「大館」。現在地は点線の辺りで、全体のまだ半分くらいしか来ていません。長くなってしまい、申し訳ありません。書く方もやや疲れております。


f0371533_18283669.jpg



さて。「營房大樓」の裏の建物は「A倉」です。1970年代からビクトリア監獄では違法入国者を収監し始めます。横にある裏門は「離別在後閘」と呼ばれ、違法入国者はこちらをくぐって、先ほどの檢閱廣場に出て、移民局の職員に引き渡されたそうです。ここをくぐることは、香港を永久に去ることを意味していました。


A倉 A Hall

f0371533_18332196.jpg



その裏には囚人によって1910年に建てられた「B倉」があります。中にはセキュリティー対策がしっかりとされた78室があり、一時は凶悪犯の収監に使われていました。


B倉 B Hall

f0371533_18435163.jpg



その奥の「D倉」は見学しやすいように、オープンなつくりになっていました。当時、入所時に日用品として支給されていたのは、制服3セット、スリッパ、毛布、プラスチックのタライ、カップ、歯ブラシ、スプーンなどで、出所の際には返却しなければいけなかったそうです。お医者さんが必要と判断した時だけ、多めの毛布をもらえたり、看守が必要と判断した時だけ、髭剃りが貸し出されました。


D倉 D Hall

f0371533_18500933.jpg



食事はこんな感じです。宗教や人種によって、アジア・南アジア・ウェスタン・ベジタリアン料理の4種類があり、旧正月には中華風ソーセージ、中秋月には月餅が配られたそうです。クリスマスにはフルーツやチキンを追加で購入することもできました。


f0371533_18503842.jpg




「大館」はヘリテージ・アート・センターでもあるので、ところどころにアート作品が置いてあります。暗闇だとちょっとビックリします。


f0371533_19044031.jpg



監獄長が住んでいたのは、こちらのエリアです。


監獄長樓 Superintendent's House

f0371533_19063747.jpg



「希望すれば電話が使えます」や「苦情はこちらまで」と言うようなことが書いてある看板が残っていました。渋いです。


f0371533_19091133.jpg



こちらが「大館」にある3つめの法定古蹟の「中央裁判司署」です。後ろの雲のせいか、お化け屋敷みたいな雰囲気を出していました。


中央裁判司署 Central Magistracy

f0371533_19112796.jpg



音楽が聞こえてきたので「檢閱廣場」へ戻ると、光のショーが始まりました。不思議で幻想的なパフォーマンスでした。どうやらこの日が最終日だったようです。


f0371533_19132461.jpg



こんな感じでさーっと3時間くらい滞在しましたが、本当はまだまだ見どころがたくさんあると思われる「大館」。警察署なのに、なんで窓枠そんなに凝ってるの?と思うほど素敵な、香港の最新観光スポットです。


f0371533_19133190.jpg


人数規制が解除されたら (されるか分かりませんが)、また遊びに行きたいです。ご予約は以下の公式ウェブサイトで "Visit" - "Tai Kwn Pass" からお申込みいただけます。

< 大館 Tai Kwun Central Police Station Compound >
🏢 中環荷李活道10號/10 Hollywood Road, Central
🕐 11:00-23:00
💰 無料
💻 https://www.taikwun.hk/en/

< 舊中區警署 >
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/monuments_53.php
< 前中央裁判司署 >
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/monuments_54.php
< 舊域多利監獄 >
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/monuments_55.php

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-06-04 22:13 | 歴史的建築物 | Comments(2)

先日、香港医学博物館に行ってから、中環 (セントラル) 付近の歴史に興味があります。この一帯は「舊城中環 (オールドタウン)」と言って、現在、政府が特に観光に力を入れている上環と西営盤の間にあり、中国式寺院や、香港で初の細菌研究所、革命遺跡、往時をしのばせる数多くの小さなお店などが軒を連ねています。いろんなものがごちゃ混ぜで、何のことやら状態ですが、詳しいことは観光局のウェブサイトからご覧いただけます。むしろ、それを読まれたほうが、本日のワタクシの拙い説明も分かりやすくなる仕組みとなっております。



そんな訳で (?)「前にセントラルの古い街並みを歩くガイドブックもらったなァ」と、以前、観光案内所の方にお勧めされた冊子を引っ張り出してきました。


f0371533_12412591.jpg



入手の経緯はこちらからご覧いただけます。



冊子を片手に、まずは香港誕生の地と言われる「水坑口 (ポゼッション・ポイント)」へ行きました。1841年1月25日、英国海軍が最初の上陸地として国旗を掲げた桟橋があったとされる場所です。


f0371533_19261935.jpg



具体的にいうと現在ハリウッド・ロード公園がある辺りらしいのですが、とにかくこちらが以来、150年にわたって植民地支配をされた香港の始まりの場所です。説明書きがなければ何の変哲もない交差点です。


f0371533_19253885.jpg



こちらがそのハリウッド・ロード公園です。海までそんなに近い場所ではないので「ここに上陸とは?」と思いましたが、どうやらここら辺は当時、湾岸付近だったそうです。ビクトリアハーバーをかなり遠くまで埋め立てきたんだなァと思います。


荷李活道公園 Hollywood Road Park

f0371533_11561372.jpg

🏢 上環荷李活道
💻 http://cache.org.hk/blog/syp_medical_quack_doctors/


英国の軍隊が上陸後、ミリタリー・キャンプが設営されました。キャンプがなくなった後、この場所は中華人のビジネスや社交の場所として発展し、たくさんのお店が出店していました。


f0371533_11562137.jpg



当時は中華人がお医者さんを求めてやってくる「大笪地江湖郎中 (Quack Doctors in the Night Market)」というナイトマーケットで、多くの漢方薬が売られていたそうです。


f0371533_11562974.jpg



充実したプレイグラウンドや、木陰で休める大きな屋根付きの広場、中華風庭園もあり、中規模の大きさの公園でした。池の水がものすごく臭かったのが残念です。


f0371533_11563829.jpg



さて。そのポゼッション・ストリートを歩いて行くと、太平山街 (タイピン・ストリート) に出ます。この辺り「太平山区」は、1840年代に大陸からきた多くの中国人によって集落が最初に形成された地域で、300メートル程の通りにいまだ多くの古廟が残っています。まずは寺院とは思えないド派手な外観の百姓廟です。左の階段を上がって中に入ります。


百姓廟 Pak Shing Temple

f0371533_19062487.jpg

🏢 40太平山街
📞 2546-8277
🕐 8:00-17:00
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/trails_sheungwan1.php?tid=25


百姓廟は元々は「廣福義祠 (Kwong Fuk Ancestral Hall)」という中国本土からの移住者の祖先を祀る祠で、1856年に建てられました。その後、大流行したペストで亡くなられた方のご遺体を故郷に送り返すまで保管したり、患病華人の收容所として、貧しい人たちへの医療活動もしていたそうです。この辺り「太平山区」は人口密度がとても高く、衛生環境も悪かったことから、ペストが大流行した場所でもありました。建物自体は国の二級歴史建築に指定されています。


f0371533_19063424.jpg



そばには「東華醫院」という病院がありますが、そちらは「百姓廟」で行われていた医療活動を引き継ぐために建てられたそうです。次はあちらの階段の横にある「觀音堂」に行きます。看板が目印です。


f0371533_19064043.jpg



と、その前に「百姓廟」のお向かいには「豬扒飯 (ポークチョップご飯)」が、どーんのお店がありました。店先の猫ちゃんが可愛らしかったです。


科記咖啡餐室

f0371533_19065011.jpg



さて。こちらの「觀音堂」は、富を願うお寺だそうです。こんな所にあるのがすごいなァと思いました。何でもアリのパワフルな香港です。


f0371533_19071613.jpg



小さなお寺ですが、奥に細長く広がっていて、占い師さんが数名いらっしゃいました。


觀音堂 Kwun Yum Temple

f0371533_19072411.jpg



そのお向かいには、幸運をお願いできるという「太歲廟」があります。どう見てもがらくたに埋もれていて、幸運を願うより、まず先にお片付けを願いたいほどの散らかりようです (←失礼です)。とても世界に影響力のある国際都市に相応しい風景とは思えません。しかし、この混沌さに惹かれる人も多いそうです。そういう人々を「香港迷 (ホンコンマイ) = 香港の熱狂的ファン」と呼びます。ワタクシも一瞬何を血迷ったか、この散らかし放題がまるで「香港へようこそ!」と言っているような気がしてしまいました。香港迷とは、血迷っている人の「迷」だったんですね (←失礼です)。


太歲廟 Tai Sui Temple

f0371533_19073531.jpg

🏢 9太平山街/9 Tai Ping Shan Street


そのお隣には、どこかの村にありそうな壁が煤けたお寺があります。「派手な壁のお寺があると思ったら、ガラクタだらけのお寺もある。そのお隣にはこんなに煤けたお寺もあって、カオスだけどなんか自由で良いなァ」と思ってしまったのは、きっと猛暑でのぼせて、正しい判断ができなくなっていたからです。


水月観音堂 Palace of Moon & Water: Kwun Yum Temple

f0371533_19074244.jpg

🏢 7太平山街/7 Tai Ping Shan Street


雰囲気があるお寺でした。黄色と赤の配色に、マクドナルドよりウェルカム (地元スーパー) を思い出しましたが、決して「香港迷」な訳ではありません。


f0371533_19074946.jpg



なお、この辺りはPOHO地区として (SOHOじゃないYO) 近年栄えてきているようで、カフェやギャラリーなどもたくさんありました。観光局の説明によると、POHOとは、

- Po Hing Fong (普慶坊)
- Tai Ping Shan Street (太平山街)
- Tung Street (東街)
- Sai Street (西街)
- Upper Station Street (差館上街)

の辺りで、PO から始まる通りが多く (って1つしかないんですけど・・)、縁起の良い「宝」と同じ発音であるため、そのように名付けられたそうです。


その東街と西街の間には、狭い小道 (というか裏道) があり、そこにも小さなお寺がありました。しかもこの裏道には歴史的価値があります。


福徳宮 Fook Tak Palace

f0371533_19085696.jpg



こんなエアコン室外機だらけの裏道ですが、ちゃんと名前があります。「水巷 (Water Lane)」です。


水坑口舊址

f0371533_19090261.jpg

💻 http://www.amo.gov.hk/b5/trails_sheungwan1.php?tid=29


この排水溝が「水巷」という名の由来です。これは、その昔、太平山区からビクトリアハーバーまで生活排水を垂れ流しにしていた溝の跡だそうです。人口密度が高く、衛生環境も悪い上に、この蒸し暑さ。先日伺った香港医学博物館の資料には、当時、家畜とともに同じ狭い部屋に住んでいた様子もありました。それら全ての汚水がこんなにむき出しで流れていたのだとしたら、ペストが大流行したのも分かります。


f0371533_19090903.jpg



人とも通らなそうな裏道ですが、ここにもいくつかのストリート・アートがありました。


f0371533_19091407.jpg



昔もこのように排水溝に沿って、人々がシンプルな家を建てていました。水道が普及した後も、人口の増加に水の供給が追い付かず、1日の内、何時間かしか出ない水道水を求めて、住人同士が争ったそうです。そんな人口増加や水不足、汚い排水溝などが原因で、ネズミが急増したのが、1894年のペスト大流行の一因とも言われています。


f0371533_19093161.jpg



今回出てきた通りやお寺など、さまざまな所で関わりのある香港医学博物館。併せてお読みいただくと、香港の疫病との戦いの歴史が分かります。ご興味がおありの方は是非どうぞ。

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-05-23 15:00 | 歴史的建築物 | Comments(2)

大嶼島 (ランタオ) の「東澳古道」というトレイルに挑戦しました。全部で約5時間くらいのトレッキングでしたが、景色も良く、達成感も得られるコースでしたので、何回かに分けてご紹介したいと思います。最初の半分くらいは楽ちんな歩きでした。まずはバスに乗って東涌へ~。ケーブルカー乗り場のそばの「順東路 (Shun Tung Road)」脇にあるこの緑の手すりがある道からスタートです。バス停は東涌消防局の通りにある「東堤灣畔」を利用しました。スタート地点はどこから始めたいかによるので、ここには限りませんが、我が家はバス停から近いこちらからスタートしました。


f0371533_13212840.jpg



あまりにも道が地味すぎて心配になり、地元の方のお聞きしたら、こちらで大丈夫とのことだったので安心して進みました。一通り登ったらすぐ降りるという10分もかからない山道を過ぎると、こちらの道に出ます。昂坪行きのロープウェイと港珠澳大橋が見える右手に進みます。写真右の屋根がある所が本日最初の観光スポット「虎地灣石灰窰」という法定古蹟です。


f0371533_13225249.jpg



焼窯の跡地です。日本語の説明もありました。カキやその他の貝殻を高温で焼却し、殻灰をつくったそうです。殻灰は防水機能があったので貯水するのに使ったり、壁に塗られたりしたそうです。


虎地灣石灰窰
🏢 大嶼山東涌/Tung Chung, Lantau Island
💰 無料

f0371533_13232329.jpg



そのお隣には「東涌小炮台」があります。こちらも法定古蹟です。残っている文書では1817年にできたという記録があるそうです。この遺跡は1980年に発見されました。


東涌小炮台 Tung Chung Battery
🏢 大嶼山東涌/Tung Chung, Lantau Island
💰 無料
💻 http://www.amo.gov.hk/en/monuments_22.php

f0371533_13234740.jpg



「まぁこんなもんか」程度の感想で、次は今来た道を戻るようにして田舎道を進みます。右手に養蜂場などがあります。この季節は、黒に青が鮮やかなこちらの蝶々をよく見かけます。


f0371533_13363110.jpg



田舎なので道が分かりづらく恐縮ですが、地図で言うと赤線の道順で来ています。現在地は星マークの辺りです。バスを降りてからここまで来るのに大体20分くらいです。矢印の示すもう1つの炮台に行きたいと思います。


f0371533_13461004.jpg



このラウンドアバウトが見えたら、ここを左に曲がります。この辺からは高層団地も出てきて、人も増えてきました。この時点でもう暑くて歩くのが面倒になってきたのでシェアバイクに乗ることにします。


f0371533_13364254.jpg



シェアバイクの借り方はこちらからご覧いただけます。トレッキングに来たのに歩きたくないという愚か者にも優しく手を差し伸べてくれるサービスです。



歩道橋 (自転車用道路もあります) を渡ると、バス停のそばに次の目的地「東涌炮台」の入り口が見えます。


東涌炮台 Tung Chung Fort
🏢 東涌下嶺皮村/Ha Ling Pei Village, Tung Chung Road, Lantau Island
💰 無料
💻 http://www.amo.gov.hk/b5/monuments_07.php

f0371533_13370963.jpg



門には1832年とありました。砲台と要塞かと思っていたら、小学校が出現しました。今はもう廃校になっている「旧東涌公立小学校」でした。


f0371533_13370107.jpg



東涌公立小学校
🏢 同上
💰 無料

1898年に新界がイギリスに貸し出された時、炮台としての役割を終え、まずは警察署として、その後、華英中學 (Wa Ying College) の校舍、最後に東涌鄉事委員會と東涌公立學校として利用されました。


f0371533_13372428.jpg



お隣の建物は資料館になっていて、この辺り一帯の歴史を知ることができます。


展覽中心 Information Centre
📞 2208-4400
🕐 10:00-17:00/火曜、12/25-26, 1/1, 旧正月の3日間は休み
💰 無料

f0371533_13373215.jpg



資料写真と同じ場所で写真を取って見たら、もはや全然違う景色でした。


f0371533_13374148.jpg



塀の上は道になっているので歩くことができます。


f0371533_13375460.jpg



f0371533_13380354.jpg



監視小屋から見た風景です。こちらでの滞在時間は約15分くらいでした。


f0371533_13381440.jpg



今回まわった場所は、康樂及文化事務署のこちらのウェブサイトに詳しく載っています。うまくリンクできなかったので、ご興味がおありの方はお手数ですが、下記のリンクをご参照ください。

💻 http://www.amo.gov.hk/form/Tung%20Chung%20Relics%20pamphlet%202010-08.pdf#search=%27%E6%9D%B1%E6%B6%8C%E5%85%AC%E7%AB%8B%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1%27


なおこの東澳古道の詳しい情報は以下のウェブサイトからご覧いただけます。

他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-04-09 11:16 | 歴史的建築物 | Comments(2)

廟宇漫遊シリーズ第14回。華人廟宇委員会がまとめた主要24のお寺を巡っています。香港中に散らばっているので多少、厄介な場所にある (←罰当たりです) ものもあります。今回は坪洲という島にあるお寺に行きました。


f0371533_11542513.jpg



恒例のチェックリストにまいります。赤字は訪問済、青字は今回訪問のものです。


< お寺リスト List of Temple> 

香港區廟宇 Hong Kong Island
13 大坑蓮花宮Lin Fa Kung, Tai Hang
12. 亞公岩玉皇宮殿 Yuk Wong Kung Din, A Kung Ngam Shau Kei Wan
16. 香港仔天后廟 Tin Hau Temple, Aberdeen
17. 黃泥涌譚公天后廟 Tam Kung Tin Hau Temple, Wong Nai Chung
21. 筲箕灣天后廟 Tin Hau Temple, Shau Kei Wan
18. 筲箕灣城隍廟 Shing Wong Temple, Shau Kei Wan
19. 筲箕灣譚公廟 Tam Kung Temple, Shau Kei Wan
15. 鴨脷洲水月宮 (觀音廟) Kwun Yum Temple, Ap Lei Chau
14. 鴨脷洲洪聖廟 Hung Shing Temple, Ap Lei Chau
22. 灣仔北帝廟 Pak Tai Temple, Wan Chai

九龍區廟宇 Kowloon
7. 土瓜灣天后廟 Tin Hau Temple, To Kwa Wan
20. 紅磡觀音廟 Kwun Yum Temple, Hung Hom
23. 茶果嶺天后廟 Tin Hau Temple, Cha Kwo Ling
4. 深水埗三太子及北帝廟 Sam Tai Tze & Pak Tai Temples, Sham Shui Po
5. 深水埗天后廟 Tin Hau Temple, Sham Shui Po
6. 深水埗關帝廟 Kwan Tai Temple, Sham Shui Po
2. 聯合道侯王廟 Hau Wong Temple, Junction Road
24. 鶴園角北帝古廟 Pak Tai Temple, Hok Un Kok

新界及離島區廟宇 New Territories & Off-shore Islands
9. 大澳楊侯古廟 Yeung Hau Temple, Tai O
3. 佛堂門天后古廟 Tin Hau Temple, Joss House Bay
1. 沙田車公廟 Che Kung Temple, Sha Tin
10. 坪洲天后廟 Tin Hau Temple, Peng Chau
8. 長洲玉虛宮 Pak Tai Temple, Cheung Chau
11. 長洲洪聖古廟 Hung Shing Temple, Cheung Chau


この地図の緑のコースを歩きました。島には他にもお寺がいくつかあったので、目的の天后廟と合わせてお寺参りと相成りました。


f0371533_19140981.jpg



目的の天后廟は、フェリーから降りて150メートルくらいのところにありました。1798年に建てられた古いお寺です。


天后廟 Tin Hau Temple
🏢 坪洲永安街69B號
🕐 7:00-17:00
💻 http://www.ctc.org.hk/en/directcontrol/temple22.asp

f0371533_18234431.jpg



天后宮の脇に、清の時代の石碑がありました。1835年に作られたもので、海賊行為がはびこった当時、政府の役人が海賊をとらえることを口実に漁船に「金出せぃ、おりゃ~」とお金を要求したそうです。それが坪洲の生活に大打撃を与えたため、漁民が郡の行政長官にチクり、長官が役人に徴発を禁じる注意文書を出しました。漁民は「こんな紙っ切れ、信用できるか。けっ。」と言ったかどうかは定かではありませんが、この文書は長期保存できないと考え、募金を集めてこの石碑を建てたそうです。


奉禁封船碑

f0371533_18235096.jpg



その天后宮から3-4軒隔てたところに「金花廟 (ゴールデン・フラワー・シュライン)」というお寺もありました。子孫の末永い繁栄をお願いする場所だそうです。いかにも女神さまがいそうな優美な雰囲気のお寺でした。

金花廟
🏢 坪洲永安街
💻 kamfatemple.com

f0371533_18235708.jpg



フェリー乗り場とは島の反対側にある静かなビーチ沿いには「ルン・モー (龍の母)」という名の島最大のお寺がありました。

龍母廟
🏢 坪洲東灣志仁街15號地下

f0371533_18240245.jpg



海の目の前です。島人達がのんびりしているのが、なんとも豊かな生活を送っている感じがして、こちらまで幸せな気持ちになりました。


f0371533_18240815.jpg



お寺の中にある「龍のベッド」には幸運をもたらし、未来を予言する力があると信じられていて、それに触るためにたくさんの人々が訪れるそうです。それよりも何よりも観光客もいないこの小島に、わざわざ日本語の説明があるのが有難かったです。


f0371533_19164038.jpg



説明があるのとないのでは全然違います。なかったら「ふーん」くらいで、本日もイマイチまとまらずに終わるところでした。助かりました。


f0371533_18241528.jpg



坪洲の街の様子はこんな感じです。ご興味がおありの方は合わせてお読みください。


こんな見どころもありますよ。


他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-04-06 12:01 | 歴史的建築物 | Comments(0)

廟宇漫遊シリーズ第13回。華人廟宇委員会がまとめた主要24のお寺を巡っています。香港中に散らばっているのですが、比較的アクセスが容易な場所はほぼ制覇しましたので、あとは離島まで行かなくてはなりません。今回は長洲という島にある2つのお寺に行きました。それ以外にもいろいろなお寺があったので、結果的にお寺巡りと相成りました。


f0371533_12183576.jpg



恒例のチェックリストにまいります。赤字は訪問済、青字は今回訪問のものです。赤字が増えてきた中でひときわ目立つ「香港仔天后廟」は、以前、鴨脷洲のお寺に行った時にそばにいたのに行きそびれた、いわくつきのお寺 (←また行くのが面倒なだけ ←その根性が罰当たり) です。我が家からだと香港仔は遠いので痛恨のミスでしたが、いつか行かなければなァ (→行ってきました)。


< お寺リスト List of Temple> 

香港區廟宇 Hong Kong Island
13 大坑蓮花宮Lin Fa Kung, Tai Hang
12. 亞公岩玉皇宮殿 Yuk Wong Kung Din, A Kung Ngam Shau Kei Wan
16. 香港仔天后廟 Tin Hau Temple, Aberdeen
17. 黃泥涌譚公天后廟 Tam Kung Tin Hau Temple, Wong Nai Chung
21. 筲箕灣天后廟 Tin Hau Temple, Shau Kei Wan
18. 筲箕灣城隍廟 Shing Wong Temple, Shau Kei Wan
19. 筲箕灣譚公廟 Tam Kung Temple, Shau Kei Wan
15. 鴨脷洲水月宮 (觀音廟) Kwun Yum Temple, Ap Lei Chau
14. 鴨脷洲洪聖廟 Hung Shing Temple, Ap Lei Chau
22. 灣仔北帝廟 Pak Tai Temple, Wan Chai

九龍區廟宇 Kowloon
7. 土瓜灣天后廟 Tin Hau Temple, To Kwa Wan
20. 紅磡觀音廟 Kwun Yum Temple, Hung Hom
23. 茶果嶺天后廟 Tin Hau Temple, Cha Kwo Ling
4. 深水埗三太子及北帝廟 Sam Tai Tze & Pak Tai Temples, Sham Shui Po
5. 深水埗天后廟 Tin Hau Temple, Sham Shui Po
6. 深水埗關帝廟 Kwan Tai Temple, Sham Shui Po
2. 聯合道侯王廟 Hau Wong Temple, Junction Road
24. 鶴園角北帝古廟 Pak Tai Temple, Hok Un Kok

新界及離島區廟宇 New Territories & Off-shore Islands
9. 大澳楊侯古廟 Yeung Hau Temple, Tai O
3. 佛堂門天后古廟 Tin Hau Temple, Joss House Bay
1. 沙田車公廟 Che Kung Temple, Sha Tin
10. 坪洲天后廟 Tin Hau Temple, Peng Chau
8. 長洲玉虛宮 Pak Tai Temple, Cheung Chau
11. 長洲洪聖古廟Hung Shing Temple, Cheung Chau



今回まず最初に訪れたお寺は、1783年に建てられた玉虛宮です。230年以上もの歴史がある一級歷史建築物です。


長洲玉虛宮 (北帝廟) Pak Tai Temple

f0371533_12235526.jpg



お寺の前の広場では、この島の一大イベント「包山節 (太平清醮)」というお饅頭のお祭りの準備が進んでいました。


f0371533_12413893.jpg



長洲玉虛宮では北帝を信仰しています。

f0371533_12265732.jpg



中国の伝統的なお寺のレイアウトと同様で、正殿に神壇が置かれ、その両サイドに偏殿と呼ばれるホールがありました。


f0371533_12274649.jpg


🏢 長洲北社街/Pak She Street, Cheung Chau
👣 フェリー乗り場を出て左に進み、海傍路を北方向に約8分。右折し、國民路に入り、次に左折、北社街を約3分ほど行く
🕐 7:00-17:00
💰 無料
💻 http://www.ctc.org.hk/b5/directcontrol/temple23.asp
💻 http://www.discoverhongkong.com/jp/see-do/culture-heritage/chinese-temples/pak-tai-temple-at-cheung-chau.jsp



北帝廟そばの Family Walk という散策路を2分ほど行ったところにもお寺があったので、廟宇漫遊のリストには入っていませんでしたが、寄ってみました。老人ホームに隣接するお寺で、ちびっこ達がお寺の前で元気よくサッカーをして遊んでいて「なんか村っていいなァ」と微笑ましい気分になりました。


f0371533_12470832.jpg



長洲はそんなに大きな島ではないのに、お寺の数がとても多かったです。これより先に書くお寺も華人廟宇委員会がまとめた主要24のお寺ではありませんが、ご紹介したいと思います。


觀音古廟 Kwun Yam Temple

f0371533_12471531.jpg



お寺の前に広がるビーチ「觀音灣」の名前は、このお寺からつけられたそうです。香港に初の金メダルをもたらした李さんという方がウインドサーフィンを練習したことで知られる有名なビーチです。金メダルは現在も、この時に獲得した1つのみです。


f0371533_12480186.jpg



山の中にあるこじんまりとした静かなお寺でした。このお寺は下記のトレイル内にありました。



パビリオンタイプのこちらは1973年に建てられた「關公忠義亭」です。梅の花が咲いていて、多くの人が写真を撮っていました。


關公忠義亭 Kwan Kung Pavilion

f0371533_12480762.jpg



足を噛まれたお母さんが「うあぁぁ~」と言ってました、多分。


f0371533_12481381.jpg


🏢 長洲觀音灣路/Kwun Yam Wan Road, Cheung Chau
👣 フェリー乗り場から東灣路をワーウィックホテル方向に進み、スポーツロードを曲がる
💰 無料



飲食店が軒を連ねる広場には、海の女神をまつる寺院もありました。


天后廟 Tin Hau Temple

f0371533_12481972.jpg



たくさん歩いてお腹が空いたので、次の華人廟宇委員会の主要24のお寺の1つである「洪聖古廟」に行く前に、こちらでお昼ご飯を食べました。



そしたらですね、なんとですね、すっかり洪聖古廟のことは忘れてしまって、帰宅してしまったんですよね。痛恨のミス!!
そばにいたのに行きそびれた、いわくつきのお寺 (←また行くのはかなり面倒 ←だからその根性が罰当たり) プレイバック・パート2です。フェリーに乗っている時に急に思い出し「ちょっと待って! Play Back!!」となりました。坊や、もといジブン、いったい何を教わって来たの?


************ 追記 ************
後日、また長洲島に行く機会があったので、前回行きそびれた「洪聖古廟」を訪れました。香港のお寺は午後5時に閉まる所が多いので、島に到着したのが遅かったワタクシは、フェリーを降りた瞬間から緑の中を走り抜けてく真紅なポルシェのごとくダッシュし、午後4時57分に到着することができました。


洪聖古廟 Hung Shing Temple

f0371533_18581817.jpg



入ってすぐに「もう閉まるから (出て行ってくれという目)」と言われましたが、こちとら一般の観光客とは違い、今回で4回目の島訪問です。なぜ4回も行ったのか?その複雑な事情はこちらからご覧いただけます。



そういう訳で、今回お参りしないで帰るわけにはいきません。残り3分、ウルトラマンみたいですが、しっかりとお参りさせてもらいました。で、直後、門閉められる之図。


f0371533_18574800.jpg


まぁ無事に済んで良かったです。私だって、私だって、疲れるわ。


他の香港情報もこちらからご覧いただけます♪
にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
人気ブログランキングへ/FC2 Blog Ranking
ご覧いただきありがとうございました。Thank you for reading.
043.gif043.gif043.gif043.gif043.gif

[PR]
by ni07050 | 2018-03-28 18:39 | 歴史的建築物 | Comments(2)